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[NEVER SOLD OUT]なブログ

LUNA SEA NEW ALBUM 【CROSS】

 

どうも笑 ついに…!待ちに待ったLUNA SEAのニューアルバムが!!!

 

30周年、10枚目っていう節目のタイミングで出来たアルバム、しかもこれまでインディーズ時代から全曲セルフプロデュースでやってきたLUNA SEAが初めてプロデューサーを迎えた作品に。

 

しかもそのプロデューサーはというと、グラミー賞5回、U2ストーンズを手掛けてきたスティーリリーホワイト。スティーブが日本人アーティストを手掛けるのは初めて。

 

メンバーにはドンピシャ世代な名盤を何枚もプロデュースしてきた超偉大な世界的プロデューサーとまさか組むとは思わなんだ。特にU2のWARとかそりゃもう影響受けまくりだろうしね。Jは特に昔から公言してるし。

 

きっかけはINORANで、そこからパイプになってプロデュースに繋がったみたいで発表されたのが6月の30th武道館。ホント良い仕事してくれたな…すごいよ。

 

ってなわけで1回目に聞いた感想をホットな状態でここに。

 

 

LUNA SEA 10th ALBUM CROSS

2019.12.18(水) Release

 

f:id:bluebloodorange:20191218014711p:image

 

LUCA

PHILIA

Closer

THE BEYOND

You're knocking at my door

宇宙の詩〜Higher and Higher〜

anagram

悲壮美

Pulse

静寂

so tender…

 

11tracks 54m26s

作詞作曲 LUNA SEA

プロデュース LUNA SEA&Stephen Lillywhite

 

ここからはトラック毎に。

 

 

LUCA  (原曲INORAN)

 

昔から、遥か昔から1曲目に定評のあるLUNA SEAさんなわけですが、これまた今までに無い雰囲気の名曲持ってきたな!

 

静かな始まりなんだけど、WITH LOVEやTime has come、Anthem of lightとはまた違う。

どちらかというとU2味の強い曲かな?

Where the street have no name味が笑

 

ライブの1曲目に幕が上がるのがめちゃくちゃイメージできる。暗い暗い月光のSEのあとに希望に満ちた明るいオープニングナンバーとして容易にイメージできる。

SSAでもホールでもキャパ関係なく幕開けに合うと思われる。

 

ってかこの時点ではっきり分かる、劣悪音響でも分かる音の良さ。ミキシングが段違いに良い。各楽器の音が際立っててきっちり区画整理されて出てきてる。

 

後半にいろんなコーラスが絡んでくるのはSUGIZOお家芸だと思ってたけど、Hold you downに続いて客も一緒に歌いやすいコーラスラインを作れるINORAN流石だな。

 

PHILIA (原曲SUGIZO)

 

スマホゲームタイアップにより一部のみ既出だった曲。1番のみだったかな?

イントロのドラムのリズムがなかなか良くてベースも前に出てくるバンドサウンド

 

既出部分だけでもけっこう良い曲だなーと思ってはいたけど驚いたのは2番が終わって、CメロがピアノとストリングスとSUGIバイオリン?とボーカルのみになって雰囲気がガラリと変わるところ。

さすがにこの急展開なパターンは既出部からは想像出来なかった笑

 

んでまたバンドが絡み出して、リズムが戻り終わりに向かっていくパターン。後半はRYUのシャウト、ファルセットが多いんだけど綺麗に出てるね。

 

SUGIZOが「スティーブに音源渡すとRYUの声が若返って戻ってくる」的なこと言ってたけどよく分かる。

 

Closer (原曲J)

 

イントロからいかにもJだってよくわかるバンドサウンド曲。決して悪い意味で言うわけではないけどJソロにありそうな曲。

 

Jが作るロック曲=ザ・LUNA SEAみたいなところあるしいかにもなスタンダードロック。

 

頭からいきなりcloser!って叫びシャウトもありソロもあまり長くはないけどバリバリSUGIZO節全開。ライブでやるなら2番バッターかなー笑 こういう曲こそずっと定番曲になっていって欲しい。

 

シングル切れるポテンシャルもあっただろうし、相手によってはタイアップも組めた可能性もあった曲だと思うけどポジション的には今回のアルバム曲3番バッターってのは正解だった気もする。

 

 

THE BEYOND (原曲SUGIZO)

 

ガンダムタイアップの既出曲。ダイバーシティガンダムエリアで流れていた曲。そして先日TOKYO2020絡みのガンダムプロジェクトで宇宙に持っていかれる事が決定笑

 

めちゃくちゃ壮大なバラード。ストリングスとギターソロの絡め方が特に絶妙で終わりに向かうにつれてどんどんいろんな音が入ってくるこれまた壮大な曲。

 

なんというか悲壮美がI for youならこの曲はCrazy about youっぽいというか…(これはあくまで曲のポジション的な話ね笑)

決して音の話ではないよ笑 Crazy about youはノーシンセサイザーだからね。

 

ドリフェスでI for youやらずに悲壮美やったあたりそんなポジションに収まる気はする。

 

SUGIZO=宇宙的なイメージがSLAVEの頭の中には完全に定着してると思うけど、リアルに宇宙に行ってしまった曲なわけだが、それに見合う壮大さはバッチリ表現出来てると思いました。近年でもトップクラスのバラード。

 

You're knocking at my door (原曲INORAN)

 

どちらかというと今回の中ではフック的な曲かな?イントロはFACE TO FACE笑 今にもINORANがクラップしてキャノンタム叩きそう(冗談ですw)

 

タイトルだけ見たらL⇄Rっぽいとかよく言われてたけど曲はそんな事なくて一安心笑

 

3分半強とやや短めではあるけど、スローなロックサウンドで歪ませまくってるんだけど、これもまたけっこういろんな音が詰め込まれててかなり厚め。今回のアルバム全体通して言えることではあるけど。

 

終盤のファルセットはなかなか印象的かも笑

 

宇宙の詩〜Higher and Higher〜 (原曲SUGIZO)

 

今回のリードトラックシングル。ガンダム主題歌というタイアップ付きの既出曲。

 

やっぱり圧巻、圧倒的なクオリティ。作り込み具合じゃダントツなんじゃなかろーか。ライブでももう何度も披露されてるけどだいぶ固まってきてメンバー間の息もピッタリ合ってる。

 

新規がとっつきにくい曲が多いLUNA SEAの曲の中ではポップ要素もありつつ、ちゃんとLUNA SEA要素で出来てる曲。

 

しかも自分はよく分からないけど、かなりガンダムの内容にも合ってたみたいでそこも高ポイントなのかな。

 

anagram (原曲RYUICHI)

 

イントロが完全にray!笑 まじでray笑

真っ先に真冬の野外のrayが思い浮かんだw

 

でもこの雰囲気こそ昔からそれそこインディーズ時代からLUNA SEA根幹にあって、96年バリバリ成り上がってた頃の雰囲気を今でも作り出せてることに感心。

 

しかもこういう曲をRYUが持ってきてSUGIZOがアレンジ加えたっていうのも。前情報無しじゃとてもRYUが作った曲だって分からなかったと思う。

 

ダークでヘビーな曲を今の大人なLUNA SEAが精巧に仕上げたといった印象でした。

 

※追記

 

ということだそうで。

 

悲壮美 (原曲SUGIZO)

 

こちらもガンダムOPの既出曲。今年2019年、ひたすらやってきた曲でこれもまた今かなり固まってきてるよね。

 

RYUICHIが肺腺癌の手術をした直後に歌詞を書き歌入れした曲。

 

''辿り着くその場所はきっと同じ場所だと誓うから''

 

このフレーズだけでたんまりお釣りが帰ってくるレベルいや本当に。ドリフェスで代表曲も代表曲なI for youをやらずにこの曲をやったあたり壮大なバラードの後継者的な存在になっていくのかな?

 

一応この曲の制作からこのアルバム始まってると見ていいのかな?LUNA SEA的スタンダードなバラードでこのアルバムの中では主軸、中核。この辺の先行シングルがブレない強さがあるから今回のアルバムかなり良いんだと思う。

 

Pulse (原曲J)

 

J的ポップ曲。なかなかな癒し笑

系統で言えばBrand new daysと言ったとこか。

 

イントロはベースから始まり、両サイドからギターとボーカルが入ってきてサビの高揚感に向かう。

 

終盤、最後の最後に伸びのあるシャウトが入ってきて終わるんだけど、ここは流石RYUとしか。

アルバム後半のアクセント付けには持ってこいな曲だな。

 

静寂 (原曲SUGIZO)

 

Aメロは歌と歌の間にJのエフェクトかかったセリフが入る。スローテンポで低音がかなり前に出てくるサウンド

 

とても静寂とはかけ離れたシャウトやファルセットもかなり使うけっこう激しめな曲。

 

からのギターソロ。ザ・SUGIZO的なソロ。

後半はもうひたすらシャウトみたいな笑 これはライブでめちゃくちゃ印象が大幅アップしそうな気がする。

CD音源の段階でもかなり仕上がってはいるけど、生シャウト聞いたらホントにサブイボ立ちそう。

 

so tender… (原曲INORAN)

 

LUNA SEAにしてはかなり珍しいタイプの締め曲。なんというかアコースティックでやや軽めなサウンドではあるんだけど、とても映画のエンドロールっぽい。

めちゃくちゃ映画のエンドロールに流れてそう、いやホントに笑

 

MOTHERやCrazy about youみたいな重厚なバラードでもなければ、ノリの良いWISHやBLACK AND BLUEみたいな終わり方でもない。selvesみたい暗い曲でもない、本当に初めての締め方だと思う。

 

ライブでのイメージした時、本編やアンコール最後でやるというよりは花道、センターステージで簡素なセットでやるイメージかな。

 

アクセント的にLからSUGIZOのバイオリンがいつもの如くギュインギュイン入ってくるんだけど、不思議なことにRのアコギと上手く混ざり合ってるんだよなぁ。

 

ってな感じで1枚終了。

 

ここまでつらつら書いてきたように重厚なサウンドの曲が多く、前作LUVと比べるとサウンド面はかなり腕が上がってる。この辺はスティーブマジックなのかもしれないけど、特に音が良い。

 

曲で言えば簡単には言い表せないけど、キャリア30年、50になる成熟したバンドによるものすごい贅沢なUKロック、ポストロックをLUNA SEAらしさの中に丁寧に混ぜ込んだようなアルバム。

 

30年目にしてこんなアルバムが出来るのか!って言うような感動がある。

 

そりゃギラついてて、ひたすらバチバチしてて成り上がろうとしてた頃の、曲的にもバンドの勢いとしてもスピードのあった初期から全盛期にかけてのアルバムとはまた違うベクトルに向かってはいるんだけど、回顧補正もかかりやすいそれらのアルバムに匹敵するくらいの圧倒的なクオリティがある。

 

前作LUVがどうしてもソロ曲持ち寄って一段階上に持っていけるのにどこか消化不良になっちゃった感があって(好きな人いたらゴメンナサイ)、そこから比べると間にスティーブが入ったことで引き上げられたんじゃないかと。

 

ただ!強いて言うのならもう1曲、アルバムの抑揚面でクセの強い曲があったら更に面白かったと思う。

 

完全に成熟してる大人なロックをほぼ完成させてる中に1つ、アクセントとしてもクセの強い、とっつきにくい、賛否あるような曲があったら本当に面白くなってたんじゃないかと。

 

そんなことも思ったりする。まぁとはいえ2019年締めるアルバムとしてはめちゃくちゃ満足してるし、週末に控えたルナクリ、来年のツアーでこれらの曲をやるのかと想像するだけでゾクゾクする。ただひたすらに楽しみ。

 

ということでライブでまた。