YOKOHAMAN'S A GO GO

[NEVER SOLD OUT]なブログ

ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812@東京芸術劇場

 
 
2017年、トニー賞で最多12部門ノミネートされたブロードウェイミュージカルが日本にやって参りました!
 
 
ということで日本初演版行って参りました
@東京芸術劇場 プレイハウス。
 
 
 
f:id:bluebloodorange:20191130112629j:image
 
 
 
まずはザッと笑
 
原作は戦争と平和という小説で1812年のモスクワが舞台。
 
貴族の私生児ピエール、そして伯爵令嬢のナターシャを中心に物語は進む。
ピエールは妻の不倫を知ってしまい、ナターシャはアンドレイという婚約者がいながらアナトールと駆け落ちを企てる。
そしてアンドレイが戦地に行ってる間にアナトールと駆け落ちしかけてしまう。しかもアナトールは妻子持ち。
が、駆け落ちは失敗に終わり、アンドレイとも別れてしまう。ナターシャの信用は地に堕ちてしまうところをピエールが…
 
というのがザッとしたお話の内容。
 
キャストはこんな感じ↓
 
今話題の武田真治がいたりしてなんとこの中に紅白出場者が2人いる中、稽古が進められてたというw
 
他にもいろいろと登場人物が出てくるんだけどHPには相関図、そしてちょっとビックリだったのは入場時にも相関図の専用フライヤーが配られてたこと。
 
プログラムは買ってないんだけどそんなに複雑な感じなのかなーとちと不安になったが初見モノは基本的に下調べも原作読み込みもしないワタクシはそのまま鞄へ笑
 
そして中に入るとまぁすごい。
コメットシートS席、A席っていう16.000円と14.000円という貴族席があったのは知ってたけどこれがなんとステージの中!!!!笑
 
簡単に言うと歌舞伎の升席というかライブのステージセットでアリーナに外周作って大きい田んぼの田の字みたいなセットになるアーティストたまにいるじゃん?
 
あの感じで花道とステージに囲まれた中に席があってしかも円卓囲みだったり、花道にピッタリ横付けされた席だったり。
 
どうやって席まで行くかっていうとみんなステージの上を歩いて行くのねw これがなかなか見てて面白かった(ちなみにワタクシは2階席立ち見¥3.500w)
 
んでドリンク付きだからステージの上にドリンク交換所があるわけですよw もうもはやステージがどこか分からないw
 
その田の字の前にこれまたステージと花道に囲まれたオケピ。
けっこう窮屈めで楽器隊もそんなに規模は大きくない。ドラムセットもかなり簡素。
 
 
 
そんなこんなで立ち見席に着くんだけど細めの中途半端な椅子がありちょっと厄介笑 座るには小さいし寄りかかるにはやや低いというw
 
 
 
まぁ自分の席のことは置いといて、5分前くらいにキャストが右往左往に散らばっていきなり盛り上げてくるんですよ笑 で、客席になんか配ったりしてるわけ↓
 
f:id:bluebloodorange:20191130112654j:image
 
「あなたにあげるわ♪」ってややオネエ口調の男性アンサンブルの方に頂きました笑
後ほど食します笑
 

そして客電落ちてスタート。
特徴的だった点をいくつか
 
​・キャストがセット、客席を走り回りお客さんをステージに上げたり、やりとりしたり
 
とにかくキャストが特殊なセットを走り回り、客席にも来たり客席にキャストが入っていってステージに上げたり(個人的には、はいだしょうこさんとお客さんのやりとりが面白かった笑)すっごい楽しく自由な感じというか明るめに進んでいく。
だけどそこはやっぱりトップレベルのキャスト集めてるよね、一人一人の歌の迫力がまぁすごい。そんなに小さい劇場ではないけど圧倒されました。
 
 
先日、愛しの妹分ナターシャいくちゃんを観に女の子のなりたい顔No.1こと白石麻衣さんとバカップル相方松村沙友理さんがコメットシートで観ていたら武田真治に手を引かれステージに上げられたんだとか笑
 
 
 
​・小道具が普通に客席に置いてある、そしてキャストが座ったりする笑
 
​コメットシートではない普通の正面の席は、
前4列→通路→それ以降
になってるんだけど小道具用の席があったりそこに座ったりする笑 客席でステージを見るキャストの皆さんなかなか面白かった笑
 
​・オケピもステージ、もはやオーケストラもキャスト笑
 
​オケピは基本的には他の劇場と同じで窪んでいるとこにあるんだけど、ピアノだけひょこっと頭出てて客席レベルの視線でも普通に見える。
このピアノを途中ピエールが弾いたりするし、その時はピアノの人が横に捌ける。
ちなみにピアノ兼指揮者で2階席の最前柵の前には指揮者固定アングルのモニターがあったりする。これは初めて観た。
あとは途中、クラリネットの人かなんかもステージに上げられてお酒飲んだりする笑
 
 
 
 
こんな感じの客席一体型というかぜーんぶ巻き込む視覚的に超楽しいミュージカル。ライオンキングなんかも最初客席の間から出てくるけど、やっぱりここからがステージ、ここからが客席っていう区切りは当たり前にある。それを取っ払ったのがこのミュージカル。
 
キャストとゼロ距離になる席もたくさんあったのでそんな経験は他ではなかなか出来ないだろうなぁと。ちなみにワタクシの席も通路側で、ナターシャの従姉妹役の松原凛子さんがゼロ距離で歌いに来ました笑 
超華奢なのにめちゃくちゃ迫力ある歌で、それを目の前で観れたのは貴重だったなー。
 
 
 
Sクラス席と後方席に値段差を大きく付けつつ、1階、2階関係なく積極的にキャストが客席に行き、貴族席には特別な楽しみをしてもらって楽しませる、そんな時代なのかも。
 
 
とブロードウェイからやってきた日本版出来立てのミュージカルを観てそう思いましたとさ。
 
 
あんまり感想という感想ではなくなってしまったけどまた来週