YOKOHAMAN'S A GO GO

[NEVER SOLD OUT]なブログ

ミュージカル レベッカ@シアタークリエ

 
 
 
 
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こちらの作品観てまいりました。
 
先月頭にシアター1010にてプレビュー公演がありそこで1度観てはいたけど本公演は1本目。
ワタクシ的にはダブルキャスト構成のダンヴァース夫人役がプレビューの時は涼風真世氏、今回が保坂知寿氏だったのでその面もお初。
 
 
 
このミュージカルはイギリスの小説をミヒャエル・クンツェというレジェンド脚本家とシルヴェスター・リーヴァイというレジェンド作曲のタッグでシアタークリエ10周年記念公演として再再演されたという作品。
 
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製作は東宝で同じく東宝製作のモーツァルトやらエリザベートなんかも同じくタッグで作られてたりする。
 
カンタンなあらすじはというと、モナコモンテカルロで金持ちの使用人をしてた''わたし''が、前妻レベッカを亡くしたイギリスマンダレイの大金持ちのマキシムに一目惚れされて恋に落ちて嫁ぐが、あまりに偉大だった前妻の見えない影に追い詰められながらも生きていくお話。
 
 
このわたし役が大塚千弘氏(3度目のわたし役)、平野綾氏(初)、そして桜井玲香氏(初)
主演のマキシム役は山口祐一郎氏。
わたしが嫁いでいったマキシム家の家政婦長役が前述したダンヴァース夫人でかの有名な涼風真世氏と保坂知寿氏のダブルキャスト
 
 
我らの?()桜井様に至っては翻訳系、東宝系ミュージカルも初で過去のを入れても2回目なわけですよね笑 どの媒体のインタビュー見ても本人的には不安しかない感じ笑 そりゃそうだ笑
 
 
というわけで当の本人が不安抱えまくりの桜井回観てきたわけですよ笑 
とはいえこの人とりわけ外からの演技評価も歌唱評価もそんな悪くないし僕自身そんなに不安は無かったんだよね。
というのもそこそこ舞台やってきてかなり色んな役やってきたし、特に去年の夏やってた野田秀樹演出で有名な半神。これがなかなか難解な作品なんだけど本人なりに取り込んで消化出来たのかかなり上手く演じれてたし、3年前の嫌われ松子の一生もとても上手く演じれてたと思う。アイドルがトルコ嬢役なんてまずやること無いしねw
んで最後まで通して観た結果やっぱり良かった。
 
 
まぁ本人の半端じゃない努力もあったんだろうけど、なにより周りのキャストのレベルの高さに日々刺激受けて揉まれてどんどん良くなっていってるんだろうなと。
 
そりゃミュージカルに入れ込んでない人でも名前は知ってるようなキャストですもの。
 
演技面は本人はトリプルキャスト3人の中で1番経験が浅いって言ってたけど(そりゃそうだw)名家の後妻にしては若過ぎる21歳っていう役に1番実年齢が近いのは紛れも無い事実で、その辺のリアリティさを武器に上手く立ち回れてたんじゃないかと思う。
 
あとパンフの3人の対談にもあったけど、マキシム役の山口祐一郎氏との共演が今回初めてなのは3人の中で桜井氏1人なわけですよ。だからマキシムとの出会いや仲を深めていく過程の戸惑いとか緊張感もリアリティ感じさせてて上手く出せていたんじゃないかと。
 
じゃあ肝心の歌はどうなんだと言われるとこのミュージカル、わたしの歌からいきなり始まるんですよ。そんな緊張感あるスタートながらも音外すことは無かったし声量不足は否めないながらもかなり透明感ある綺麗な歌を出せてたんじゃないかと思う。
 
流石にダンヴァース夫人とデュエットするとこは完全に食われてたけどね笑 まぁ元宝塚のトップスターと今の時点で張り合えたらもうグループアイドルなんかとっくに辞めてるよね笑 
 
まぁダンヴァース夫人の権威や恐怖、ここはお前には場違いなんだよと言わんばかりの迫力ある歌のシーンだから食われるのも無理ないというか何というか… 笑
 
 
 
そんな涼風真世氏、相当良い人らしく直接観れて無いんだけど大阪公演のカーテンコールの挨拶で桜井って人が相当ネガったらしいんだけど、めちゃくちゃ優しくフォローしてくれたとかって情報もありやっぱ大物は違うなと。
 
そんなカンパニーでやれる経験は間違いなくこの先活きてくるであろうと思うとまだまだ伸びしろはありそうですね。
 
 
 
 
あとステージに立ったらまっったく関係無いし、そういうフォローは無用だと本人が1番思っているだろうとは思うので触れようか悩んだけど、この年末年始地方公演回ってる時もグループ仕事と上手く両立して鬼畜スケジュールこなしてたことには心から拍手を送りたい。
 
12/20(木) 大阪レベッカ 夜公演
12/21(金)  幕張Mステスーパーライブ生放送
12/22(土) 大阪レベッカ 夜公演
12/23(日) 大阪全握インテックス
12/24(月祝) 東京CDTVスペシャル生放送
12/25(火)
12/26(水) 大阪レベッカ 昼公演
 
↑これ。レベッカ始まる前のSRでなるべく出れるとこは出るようにスケジュール調整中とは言ってたけど全部こなしたのは流石でした。
 
去年の夏、いくちゃん(生田絵梨花)が
 
7/6 6周年ライブ神宮&秩父宮(本編まで)
7/7 モーツァルト大阪(ライブ欠席)
7/8 6周年ライブ神宮&秩父宮(1回目のENまで)
 
ってとんでもないスケジュールこなしてたけど似たようなものを感じるよね…汗汗
 
だから稽古時間取れませんでしたは通用しないだろうし、そういう擁護前提で観るのは失礼に値するけれどちゃんと仕上げてたと思う。
 
 
公演とは直接関係ないことをつらつら書いたけど、この演目を桜井玲香っていう人間が演じるにあたって1番''わたし''とリンクしてるんじゃないかと思った部分は、レベッカ・ド・ウィンターっていう誰しも認める目に見えない偉大な偉大な前妻の影に追い詰められ、振り回されるところ。
 
これは誰しも知ってる国民的アイドルグループAKB48を追い越すっていうコンセプトの元に公式ライバルグループとして作られた乃木坂46っていうグループのスターティングメンバー1期生の、しかもキャプテンって役職の人間にかなりリンクしててどこか勝手に移入される部分があったんじゃないかと思った。
 
 
見えない影とは少し違うかもしれないけど、偉大な前任者がいて「レベッカはこうだった」って常に言われながら色んな葛藤の末、マキシムへの愛が勝り、「レベッカ・ド・ウィンターはわたし。」という台詞もあり自分の道を見つけて寄り添っていくシーンはどこか重なる部分はあったと思う。というか誰しも心のどこかしらに抱えてると思う。
 
そこにジーンと来たし、二幕中盤からクライマックスまでは本当に鳥肌モノだった。
 
 
 
偉そうな口調になって申し訳ないけれどそこはもしこれから観に行く人は注目してほしいし、何より本人が演じきって千穐楽終えた時に1番感じるんじゃないかと勝手に思ってる笑
 
各プレイガイド全公演完売してるし、スケジュール的にまだまだ観たいんだけどひとまずワタクシはここで終了かな。
 
 
何公演もこなして進むにつれて役が馴染んでもっと余裕が生まれて歌が上手くなってってのを観ていたかったけど、まぁそこは前半だけでも観れてよかったとしか。
 
では今日はこの辺で。
 
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