困った時は原点回帰
今朝、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
野村克也さんが死去 ヤクルト監督時代に日本一3回 2/11(火) 9:23配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200211-02110029-sph-base
ついこの間までS1はじめテレビで観た記憶があったのにこんな急に……
こんなとこで語るまでもなくかなり長いこと野球界に多大なる貢献をされてきた人だし、年齢的にもそろそろかなとは思いつつもやっぱり悲しい。
自分が初めて野村イズムに触れたのは、実は野村さんの本ではなくて、かつて南海時代に野村さんが1番信頼していたとあるバッティングコーチの本に本屋で出会ったとこから始まる。たしか小学6年生の時。
かの有名な門田隆将さんが書いた甲子園への遺言っていう本だった。詳しくは後日また書こうかな。
そこに野村さんの話がたくさん出てきて、興味を持ってそこから本を買い漁った。
とはいえ買い漁ると言っても金は持ってないのでブックオフでの中古が多かったけど笑
最初に読んだのは敵は我にありだったか、野村ノートだったか、弱者の兵法だったか、エースの品格だったかは覚えていないけど、どれも新鮮で衝撃的だった。
現役時代でいえば、まだ力と力の真っ向勝負だった日本のプロ野球の中で、相手投手のクセを見つけ、球種を読み予測し、傾向を徹底的に洗い出すっていう今や中学生でもやるような当たり前のことを先駆的にやっていた。
これは自分がスランプに陥った時に会食したとある実業家に「相手も人間なんだぞ」と言われたことがきっかけで、考えに至ったとのこと。
まだビデオカメラが全く普及していない中、大掛かりに取り寄せ、打てなかった稲尾投手のクセを穴が開くまで観返して探し出したというエピソードも。
南海初のプレイングマネージャーになってからは野村再生工場と呼ばれ他球団を戦力外になったまだやれる選手にヒントと復活の場を与え戦力にしたこと。ちょっとしたスライダーやシンカーを覚えさせるだけで大復活を遂げた選手もたくさんいた。
既に持病持ちで全盛期からは遠くかけ離れていた江夏豊はノムさんに「野球界に革命を起こそうや」と説得されリリーフ転向し、また活躍し始めた。
(これは巨人が先に8時半の男、宮田征典がクローザーをやっていて1番最初ではないと思うけど笑)
江夏はノムさんに心酔し、ノムさんが南海を追われた時も一緒に退団した。
引退し、ヤクルトの監督になっても相変わらず野村再生工場はフル稼働で、他にも飯田のコンバートはじめ適材適所にポジションを与えたりしていた。92.93年の王者西武との日本シリーズなんかは本当に面白くて、リアタイで見たかったと何度思ったか分からない。
解説者になってからは野村スコープという、ストライクゾーン9分割のエフェクトを用意して、配球解説。これは小中学生の自分にも本当に分かり易かった。
でもこれだけ野球に関して色々な事を勉強し、先駆的な行動を起こしてきた人が1番伝えたかったのは人間性的な面だったという。
名物のミーティングも野球の話はもちろん、一社会人としての心構え、人間は何故生きるのか、野球人として何を心構えるべきなのか。
そういった事を選手に説いていたあたり、やっぱりとんでもない人なんだなと思う。
話したら止まらないだろうからここらで止めておこうと思うけど、本当に寂しいことなぁ。
誰か居酒屋で話しようではないか笑
ということでこの辺で。ご冥福をお祈りします。サッチーと天国でお元気で。