セリーグ公式戦 vs BAYSTARS@横浜スタジアム
2022.08.27@明治神宮野球場 天気:晴れ
段々と復調し始めたスワローズ中継ぎ陣、野手陣。上旬の7連敗からかなり戻してきた8月。
これでも頑張って戻したけど、とんでもないスピードで追いかけてくる2位横浜。ハマスタ17連勝とかいうとんでもない記録を作って4ゲーム差まで詰めてきての天王山。
だと思ってたんだけど、ヤクルト首脳陣的には勝負どころはまだまだ先の9月らしくローテ再編も無し。ただただ順番通りに裏ローテで臨んで2連勝。
金曜日 6-3○
土曜日 16-4○
と良い形で取れた。普通に2勝1敗でも上出来と言えるこのカードだったけど、ここで3タテ出来たらまじでデカい。さぁ3戦目!
1ヶ月半ぶりの横浜スタジアム。前回は悪夢の西浦の必殺スターキャッチアロー事件の時のカードww いやー改めて悪夢w
気になる方は「西浦 アーニャ」で検索!w
オーダーはサンタナを下げてレフトにキブレハンでライトに山崎。サンタナの調子とか外野の守備バランス考えても妥当か。
先制はヤクルト。2回表に村上四球→オスナヒット→キブレハンタイムリーであっさり得点。
昨日3HRで覚醒したキブレハン、今日も絶好調。そしてなによりオスナもめちゃくちゃ調子良さそう。殆どハードヒットだしかつてはオスゲと言われたくらいに多い印象だったゲッツーもほぼない。得点圏打率はトップクラス。
サンタナが良くない中でも好調のオスナが5番で村上の後ろに鎮座することがどれだけ大きいか…
その勢いままに長岡のファーストゴロでソトが悪送球して追加点。長岡もどん底は抜けたのかいい当たりが増えてきた。このゴロもしっかりと捉えられてた。
3年目で初めてのコロナ離脱以外のフルスタメンで規定到達、体力的にも精神的にもかなりしんどくなる時期だけど、良くやってる。これは凄いことだよね。
3回表、山田のソロホームランで3-0。142kmのカットを綺麗な放物線でレフトスタンドへ。久しぶりに観た山田の力感の無いスイング。
8/14のホームランの時の記事でも書いたけど↓
セリーグ公式戦 vs BAYSTARS@神宮 - YOKOHAMAN'S A GO GO
まだ本調子からは程遠かったガチガチのカチ上げスイングではなくて無駄の少ないスイングだった。
いよいよ長いトンネルを抜けかけてるんじゃないかと思う。このまま終わるわけはないと思ってたけど、長かったなぁとも思う笑
先発原樹理は相変わらず序盤から苦しみながら凌いでいく。なにせ原樹理だから打たれてランナー出しながらのピッチングになるとは思ってはいたけど、それ以上に球審原の超可変ストライクゾーンに苦しんでた。
これはその後ろを繋いだヤクルト中継ぎ陣全員、そして横浜の先発京山含めてやはりそれ以降のリリーフ陣全員含めて。
初回もツアーアウト満塁までいくもなんとか0封。三凡は4回のみで毎回ヒットでランナーを出す。四球も4個。
4-1でヤクルトリードで迎えた6回裏、横浜はクリーンアップ。球数的には行けなくもないけど、内容的にもう厳しいだろうと思ってた原樹理が続投。
これに関してはあれ?と思ったのは言うまでもない。昨日は大勝で勝ちパは使わずに済んだし、明日は月曜で休み。ここは自慢のリリーフ陣注ぎ込んでも良い場面じゃ?と思ったけど続投。レフトスタンドからもあれ?替えないの?的な声がチラホラ…
やはり厳しかったようで3.4.5の佐野牧プーさんに三者連続四球。ここも牧がストレートの四球だった時点でまた替え時がやってきたように見えたけど次のプーさんにも行ってノーアウト満塁になった時点で梅野スイッチ。
梅野も決して良い状態ではない気はする。
やはり勝負せざるを得ない場面で
6番ソト サードゴロの間に1点
7番大和 タイムリー
8番代打大田 犠牲フライ
これで同点。いろんな判断あるにせよ結果的に後手に回って追い付かれた形。いわゆる継投ミスよね。
でも1点と引き換えにちゃんと1アウト取れてたこともあって打線の繋がりは断ててる方で、更に広げられてビッグイニングにならなかったのは奇跡に等しい。
原樹理は序盤から不安定だったしもう少し打てる先手はあったのでは?と思う。
そんな形でゲームは4-4の振り出し。3戦目はそう簡単には獲れないな。と思った矢先の7回表。
追い込まれてる横浜はエスコバー投入。そりゃそうだスイープは避けたいし、8回表は上位に回るし、勝ち越しの足がかりを作りたい場面だし。
4番村上 49号勝ち越しホームラン
で勝ち越し。いやバケモノか。
ここで少し冷静にこの打席を振り返りたい。
よく打てないと言われてたエスコバー、150台半ばののストレートと140台のスライダーを嫌な角度からバンバン四隅に投げていくピッチャー。
一方この日ここまで四球3つだった村上、そして12打席連続出塁とかいうとんでもない記録が続いていた村上。
3タテは絶対に避けないといけない3戦目の同点の7回に、紛れもなくゾーン状態の村上にエスコバーをぶつけるのは当然の選択になる。
見る限り横浜バッテリーは力一杯の速い4シームをインハイに集めつつ外スラボール球勝負っていう明確な意図があったと思う。そりゃそうだわそうするしか無いもん。
そして当然ながら回の先頭とはいえ歩かせるのもアリ寄りのアリ。
1.2球目をインコースの154.155kmのツーシーム()で行ってすぐに追い込む。ここで3.4球目と絶妙な外スラを投げるけどもこれが2つとも可変ゾーン対象なのか球審の手が上がらず。ただ少なくとも村上は堂々と自信を持って見送ってたと思う。
これによって?横浜バッテリーが立て直しを図り、ストレートツーシームのイン攻めに転じてファウルファウルファウル。
完全に自分の主観と思い込みなんだけど、このバッテリーの立て直しによって村上も立て直す余裕が生まれたんじゃないかと思ってる。
結果論ではあるけれど、もう1つ外スラを続けてたら村上に自信を持って見送れる余裕があったのかな?と思う。
この後も村上の頭の中にはずっと外スラがあったと思うけど、インハイの難しい156kmのストレートすらもファウルに出来てる。
このファウルは決してショットミスでは無くて、1.2球目の時にはあったアジャスト時の誤差が少しずつ埋まっていってるように見えた。
そして8球目、154kmの絶妙なインローのツーシームを右中間の1番深いところへホームラン。これが決勝ホームランとなりヤクルトは3連勝。
ハッキリ言って左対左の154のツーシームをあそこまで持っていけるメカニズムが全く分からないw
去年までの村上は150以上のストレートには弱かったけどもうそんなデータは微塵もなくなった。交流戦で千賀からレフトスタンドのテラス越えを打った時も確か157kmかなんかだったと思う…笑
通算被打率1割台だったエスコバーからヤクルトにとっても村上個人にとっても、ある意味横浜にとっても大きすぎるホームラン。この49号は自分が今年観た村上のホームランの中でダントツ印象深かった。
この後の展開は石山→しみのぼ→マクガフがランナーを出しながらもキッチリ抑えて終了。
石山のこのタイミングでの復調は本当にデカい。高津はじめ首脳陣はこのタイミングを狙って抹消して戸田へ調整に送ったんだろうか?
マクガフも最後は危なっかしかったけど最後の最後、桑原のインコースへの152kmのフォーシームが絶妙すぎた。。。。中村があれだけガッツポーズするわけだよ。
という天王山3戦目でした。まだ勝負は先なんだろうけど、この3連勝は普通にかなり大きい。
猛追してきた横浜を止めたのは3戦4発の村上。日本中の野球ファンが戦況を見つめてる状況の中で、しっかり打つバケモノ。
今口に出していいのかは分からないけど、三冠王+ホームラン記録+日本一を同時に獲れる唯一の選手なのは間違いない。
この1ヶ月、とんでもないペースでホームランを量産してるけど、本当に日々進化してておかしなことをやってる。安西先生の名言にもあるけど、これを毎日のように観られてるのって本当に道楽なんじゃないかと笑
今年のスワローズはただでさえ長岡、内山、木澤、丸山の20〜23歳のヤングスワローズの成長が著しくて日々道楽なのに、よりによって五輪金メダリストにもそう感じる時がくるとは思わなかった。
優勝争いと同時にこんな楽しみがあるとは思いもしなかった。
2018年ルーキーの時、戸田でこりゃすごいバッターが来たとファンはみんな舌巻いてたけど、ここまでになるとは思ってなかったはず。
キャリアハイが280.40本.120打点くらいだと思ってました心の底から謝罪しますごめんなさい。
残り30試合を切った今、過酷な状況ではあるけれど、どこまで伸びるかひたすら毎試合楽しみにしてる。では。